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NTPサーバーの構築(クライアント編)
最終更新日:2012.3.11

LAN上に立てたNTPサーバーに他のサーバーからアクセスするためのクライアントの設定について説明します。

NTPサーバーとの時刻同期について

NTPサーバーと時刻を同期する場合にもntpパッケージを利用します。
NTPサーバーのデフォルト設定では、外部サーバーと時刻同期するように設定されているため、これを内部NTPサーバーと時刻同期するように設定しましょう。
ここではコマンドを使って時刻同期の設定を行っていきます。

NTPサーバーの設定前に

NTPサーバーの設定を行なう前に、ntpパッケージがすでに導入されているか確認します。

# rpm -q ntp
ntp-4.2.2p1-15.el5

「パッケージ ntp はインストールされていません。」と表示される場合は以下のように入力してntpパッケージを導入してください。

# yum install ntp

/etc/ntp.confに参照サーバーを指定

パッケージが導入されたら次に参照サーバーを指定します。
パッケージの導入を行ってもNTPサーバーは起動しませんので落ち着いて設定してください。

(1)以下のコマンドを実行して、ntp.confの設定ファイルを開きます。

# vi /etc/ntp.conf

(2)以下の部分を探し出し、同期するNTPサーバーを指定します。

# Use public servers from the pool.ntp.org project.
# Please consider joining the pool (http://www.pool.ntp.org/join.html).
server ntp.local.tooyama.org <-内部に立てたローカルNTPサーバーを設定
#server 0.rhel.pool.ntp.org <-コメント化
#server 1.rhel.pool.ntp.org
#server 2.rhel.pool.ntp.org

(3)NTPサービスを自動起動設定します。
# chkconfig ntpd on

(4)システム起動時に内部NTPサーバーと時刻の同期をするように設定します。
# vi /etc/ntp/step-tickers
ntp.local.tooyama.org

NTPサーバーと同期されているか確認

設定後、10分程度待ってから以下のようにコマンドをうち、*または+がremoteアドレスの前に付いていれば、NTPサーバーと同期されていることが分かります。最後にdateコマンドを入力して、時刻が正しいことを確認してください。

# ntpq -p

     remote           refid      st t when poll reach   delay   offset  jitter
==============================================================================
*ns.local.tooyam 210.173.160.57   3 u   50   64  377    0.933    0.297   0.412
 LOCAL(0)        .LOCL.          10 l   51   64  377    0.000    0.000   0.001